「本当にやりたいこと」というのは、「探す」ものではなく、「育む」もの
「やりたいことが見つからないんですけど、どうしたらいいですか?」
こうした質問をもらうことが、最近増えたように感じます。
周りの友人でも、いわゆる「ミッドライフ・クライシス」のような形で悩んでいる人が少なくありません。
仕事はうまく回るようになり、ある程度稼げるようにもなってきた。
けれども、このまま仕事をしていった先の10年後、20年後、30年後の自分のイメージがついてしまって、「本当に自分はこのままでいいんだろうか…」と思い悩む。
そして、「本当に自分がやりたいことって何なんだろう?」と探し始める人は多くいます。
そんな中で「本当にやりたいことって、どうやって見つけたらいいのでしょうか?」という相談をもらうのですが、私はいつも同じことを伝えています。
それは、「本当にやりたいこと」というのは、見つけようと思っても見つかるものではない、ということです。
なぜなら、「本当にやりたいこと」というのは、「見つける」ものではなく、「育む」ものだと思うからです。
「やりたいことを見つけないと」という焦りには注意
やりたいことがなかなか見つからず、そのこと自体にすごく苦しんでしまう人は多いと思います。
しかし、「やりたいこと」を探そうと思って、自分の中に答えを求めて見つかる人なんて、ほぼいません。
そして、「やりたいこと」を見つけようと焦ること自体に、大きな落とし穴があります。
それは、今までやってきたこと、今よく知っていることの範囲でしか選択肢を持てなくなってしまうことです。
それでは結局、これまでの環境の延長線上でしか物事を考えられません。
「やりたいことを見つけないと」という焦りこそが、自分の可能性を狭めてしまう危険な状態です。
「行動は目標に先んじる」
では、どうすればいいのか?
やりたいことというのは、見つけるのではなく、実際いろんな行動をしてみる中で「育てる」ものだと捉え直すことがオススメです。
はじめから「これに人生をかけたいんだ」という、壮大なテーマやミッションに出会えることは、ほとんどありません。
例えば、
ちょっと興味のある趣味を深ぼってみる
仕事の中でも、「このタイプの仕事って結構テンションが上がるな」というタイプのものを一度深く探究してみる。
こうした形で実際に行動して探索をしてみて、その中で結果的に「本当にやりたいこと」というのが育まれていく。
これが多くの「本当にやりたいこと」に巡り会えた多くの人に共通パターンであるように思います。
これは、「行動は目標に先んじる」という感覚です。
私たちは「目標がない行動は不毛だ」「目標から逆算して行動せねば」と思い込みがちですが、実際には、行動することで目標が見えてくるというのがほとんどです。
成果が出るまで、判断しない
そして、もう一つ重要な注意点があります。
それは、「ちょっとやってみて違うかも」と早計に判断するのをやめることです。
人間は、成果が出ていないことには燃えない生き物です。
言い換えれば、成果が出てくれば燃えやすいのが人間です。
まだ何の成果も出ていない状況では、その面白さも感じづらく、それが「自分が本当にやりたいことか」どうかの判断をするのはかなり難しいと思います。
少し続けてみて、小さな成功体験を得たり、誰かからポジティブな反応をもらったりする中で、初めてその対象への情熱や興味が育ち始めるものです。
繰り返しですが、「行動は目標に先んじる」「やりたいことは見つけるのではなく、育む」という捉え直しをすることが大切です。
「やりたいこと」というものは見つけようとすればするほど、見つからずに苦しむ「沼」にはまってしまいます。
そうではなく、まずは小さな一歩でも良いので行動をしてみて、そのプロセスの中で「自分がやりたいこと」を育んでいく。
そんな感覚で向き合っていくのが一番良いと思います。

